Profile

高橋洋
1959年生まれ。
脚本家・映画監督。学生時代は早大シネマ研究会に所属、『夜は千の眼を持つ』など8ミリ作品を発表。映画同人誌「映画王」の編集にたずさわる。90年に森崎東監督のテレビ作品『離婚・恐婚・連婚』で脚本家デビュー。
主な脚本作品に、中田秀夫監督『女優霊』(95)『リング』(98)『リング2』(99)、北川篤也監督『インフェルノ蹂躙』(97)、黒沢清監督『復讐 運命の訪問者』(96)『蛇の道』(98)『予兆 侵略する散歩者』(17)、佐々木浩久監督『発狂する唇』(99)『血を吸う宇宙』(01)、鶴田法男監督『リング0バースデイ』(00)『おろち』(08)がある。なかでも『リング』シリーズは大ヒットを記録、世界にJホラーブームを巻き起こした。
04年『ソドムの市』で長編を初監督。『狂気の海』(07)、『恐怖』(10)、『旧支配者のキャロル』(11/ 映画芸術2012年ベスト4)、『霊的ボリシェヴィキ』(17)と監督作が続いている。 編・著書に「大和屋竺ダイナマイト傑作選 荒野のダッチワイフ」(フィルムアート社)、「映画の授業」、「映画の魔」(いずれも青土社)、稲生平太郎との共著「映画の生体解剖」(洋泉社)、脚本集「地獄は実在する」(幻戯書房)がある。
脚本最新作は三宅唱監督『Netflixオリジナルシリーズ 呪怨 呪いの家』(20)。
Information
▼公式HP
http://www.sodomnoichi.com
▼『霊的ボリシェヴィキ』公式サイトHP
https://spiritualbolshevik.wixsite.com/bolsheviki/commentFilmography
▼監督作品
〇『ソドムの市』(2004/104min)
〇『狂気の海』(2007/34min)
〇『恐怖』(2009/94min)
〇『旧支配者のキャロル』(2011/48min)
〇『霊的ボリシェヴィキ』(2017/72min)
Close Up
監督の魅力に迫るQ&A
Q. 映画制作をはじめたきっかけは?
高校の時、『戦艦ポチョムキン』を見て、8ミリ映画を撮り始めた。
Q.影響を受けた作品、監督は?
フリッツ・ラング『マブゼ博士の遺言』
ジョルジュ・フランジュ『顔のない眼』
Q.仲の良い監督は?
黒沢清、塩田明彦、佐々木浩久
映画美学校で同僚の大工原正樹、西山洋市、万田邦敏
アニメーション作家の新谷尚之
Q.注目している監督は?
三宅唱、ジョーダン・ピール
Q.関心のあるテーマは?
ファシズム
Q.映画制作の過程で、チャレンジングと感じることは?
チャレンジングにしないと意味がない。
Q.得意なジャンルは?
ジャンルとは関係なく、ヤバくすること。
Q.監督業の面白さは?
数分前には考えてもいなかったことをやってること。
Q.映画づくりでこだわっていることは?
観客を引き込む求心力。
Q.映画とは?
反=現実。故に現実が描ける。
Q.インディペンデントという領域の魅力は?
全部自分でやるしかない。
Q.一緒に仕事をしたい役者は?
その時出会えた人がすべて。
Q.死ぬ前に映画を一本見るとしたら、何を選びますか?
YouTubeで捕食映像。
Q.映画を見る時に、何を期待しますか?
リアルの発見。
Q.映画の中のキャラクターとして生きるとしたら、どの映画の誰がいいですか?
『マイナー・ブラザーズ 史上最大の賭け』のリチャード・プライヤー
Q.1年に一度だったり、数年に一度など定期的に必ず見る映画は?
イングマール・ベルイマン『鏡の中にある如く』
Q.好きな食べ物は?
貝ひも
キャビアが食べたい!
Q.愛読書は?
山岸凉子『レベレーション』
Q.邦洋問わず、お気に入りのスターは?
クリスティーナ・リッチ
Q.居心地の良い場所はどこですか?
ドトール
Q.インディペンデント映画を扱った動画配信サービスに寄せる期待
自主配給の上映活動を作り手が担い続けるのは限界がある。見てもらえる機会が増えるのはいいことです。