Profile

山田佳奈
1985年生まれ、神奈川県出身。
元レコード会社社員・舞台演出家・脚本家・俳優など、さまざまな肩書を持つ。短編映画『夜、逃げる』(16)で初監督デビュー。舞台演出で培われた演出方法は抜群で、人間が生きるために発するエネルギーを余すことなく魅力的に描くスタイルに定評がある。
外部作品への書き下ろしも積極的に行っており、主な脚本作にNetflix「全裸監督」(19)、朝日放送ドラマ「神ちゅーんず」(19)、TOKYO MX「劇団スフィア」(脚本監督回『渇望~三十路の祭りに~』)など。監督作では短編『今夜新宿で、彼女は』(18)、『カラオケの夜』(18)、初長編となる『タイトル、拒絶』は第32回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門に正式招聘(東京ジェムストーン賞を主演・伊藤沙莉が受賞)。10月23日には処女小説である『されど家族、あらがえど家族、だから家族は』を出版。
Information
▼□字ック公式HP
http://www.roji649.com
▼11月13日(金)公開新作映画『タイトル、拒絶』公式HP
http://lifeuntitled.info
Filmography
▼主な監督作品
◯『夜、逃げる』(2016)
◯『今夜新宿で、彼女は、』(2017)
◯『カラオケの夜』(2018)
◯『真夜中はいつだって平等で脆く、』(2018)
◯『タイトル、拒絶』 (2019)
Close Up
監督の魅力に迫るQ&A
Q. 映画制作をはじめたきっかけは?
元々演劇ばかりをやって来たので、演出力のスキルアップを図りたくて映画制作にチャレンジしました。それがきっかけで映画に目覚めて…という感じです。今では演劇も映画も関係なく、人間を演出していきたいし、作品にしていきたいと考えています。
Q.影響を受けた作品、監督は?
イ・チャンドン監督はすごく好きです。あとツァイ・ミンリャン監督などの作品には、尊敬と憧れを感じています。
Q.仲の良い監督は?
松永大司監督とは歳の差を感じないほどに仲良くして頂いてます。
あと、堤幸彦監督、内田英治監督には、足を向けて寝られない恩師のように感じています。
Q.映画制作の過程で、チャレンジングと感じることは?
その時々の現場で違いますが、きちんと作品ごとにこだわりを持つこと。
あと当たり前のことですが、スタッフと俳優から監督として信頼して貰えるように、チームのリーダーとしてその場に居ること。ですかね。
Q.監督業の面白さは?
人種を超えた世界中に自身の作品を届けることができること。そしてその作品を通して、新しい価値観に出逢えること。
Q.映画づくりでこだわっていることは?
我々の延長線上で生きている、焦点が当たりづらい人々を描く事に惹かれることが多いため、彼ら彼女らに対して失礼が無いように作品づくりを行っていきたいと思っています。
Q.インディペンデントという領域の魅力は?
オリジナル作品ときちんと向き合えること。良くも悪くも、自分自身で挑めること。
Q. 一緒に仕事をしたい役者は?
アダム・ドライバーとヒューグラント。あと、ムン・ソリ。
ご一緒に映画を撮ることが叶うならば、たぶん息ができないほど喜びます。
Q. 好きな食べ物は?
お寿司だったら雲丹とエンガワ、焼き肉だったらラム肉。あと、しゃぶしゃぶ。
Q. 趣味は?
山の上とか海とかで、お酒を呑んで騒ぐこと。
Q. 愛読書は?
岡崎京子さんの漫画はたいてい読みましたね。あとはベタに村上春樹さんが好きです。
Q.居心地の良い場所はどこですか?
何の締め切りもないときの自宅。あと椅子とテーブルの高さのバランスが良い喫茶店。
Q.インディペンデント映画を扱った動画配信サービスに寄せる期待を教えてください。
誰かに見つけて貰える機会を持てなかった多くの作品にスポットライトが当たるのは、素晴らしきことだと感じています。映画も出逢いが重要なので。