CINEMA DISCOVERIES

Profile

平波亘

1978年生まれ、長野県出身。
ENBUゼミナールを卒業後、2008年『スケルツォ』で、ぴあフィルムフェスティバル入選。コンスタントに監督作品を発表する一方で、商業・インディーズ問わず助監督としての活動、インディーズ映画祭の主催や、舞台演出、ミュージックビデオの製作など、多岐に渡って活動している。代表作に『東京戯曲』(2014年3月劇場公開)『労働者階級の悪役』『トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ』『青すぎたギルティー』『ハッピートイ』など。最新長編作品が劇場公開待機中。

Information

▼Twitter

https://twitter.com/800_lies

Filmography

▼主な監督作品

◯『退屈ノ花』( 2004/17min)
◯『Dust Girl A Go Go』(2006/20min)
◯『あやめ』(2007/44min)
◯『スケルツォ』(2008/75min)
◯『Worst Dream of the Year #01』(2009/19min)
◯『青すぎたギルティー』(2010/80min)
◯『アイネクライネ・ナハトムジーク』(2011/73min)
◯『労働者階級の悪役』(2012/68min)
◯『everybody loved the guitar man[music take]』(2012/15min)
◯『everybody loved the guitar man[cinema take]』(2012/25min)
◯『トオルとアキラ』(2012/30min)
◯『倉庫内作業員の恋』(2012/11min)
◯『ウィンターズ・レコード 』(2013/26min)
◯『トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ 』(2013/70min)
◯『farewell tape 』(2013/7min)
◯『杉並区の渋谷くん 』(2013/12min)
◯『東京戯曲 』(2013/83min)
◯『 I Must Go -music film- 』(2014/13min)
◯『ワークショップVS世界 』(2014/10min)
◯『トーチソングス・グレイテストヒッツ』(2014/67min)
◯『プレイタイム / praytime』(2015/27min)
◯『ハッピートイ / happytoy』(2015/96min)
◯『イースターナイトメア〜死のイースターバニー〜』(2016/64min)
◯『ザ・フィルム・イズ・マイン / the film is min)e』(2018/9min)
◯『のの湯(TVシリーズ)』(2019)
◯『ワールズエンドファンクラブ / world's end funclub』(2019/15min)

 

Close Up
監督の魅力に迫るQ&A

Q. 映画制作をはじめたきっかけは?

元々映画を観るのが好きで、大学時代には友人と遊びでカメラを回したりしていたのですが、大学を卒業してからすぐに就職をして結婚もしました。その時点で「映画を作る」ということは諦めていたのですが、いつものように朝仕事に行く前にテレビをつけたら、ニュースでビルに飛行機が突っ込んでいく映像が映し出されていました。それを見たとき、人間が起こす現実に対して創作で立ち向かいたいという、生意気な思いが芽生えました。その2年後、僕は会社を辞めて上京し、ENBUゼミナールという映画学校に通い始めました。

Q.影響を受けた作品、監督は?

『たくさんありますが、ウディ・アレン監督の人間に対するシニカルな視点、黒沢清監督の世界の捉え方と現実と異世界の境界線の描き方、トニー・スコット監督の活劇におけるヒロイズム、宮崎駿監督の生と死の狭間で起こるダイナミズムとロマン、など挙げたらキリがないですね…。他にはスティーヴン・スピルバーグ、田中登、エドワード・ヤン、大島渚、タヴィアー二兄弟、コーエン兄弟などなど…

Q.仲の良い監督は?

「仲の良い」という言葉をそのまま受け取ると、今泉力哉監督、二ノ宮隆太郎監督、頃安祐良監督、加藤綾佳監督、滝野弘仁監督、伊藤祥監督は撮影現場や居酒屋でよく会いますね。何本か助監督として参加させてもらってる山本政志監督や村松正浩監督、宇賀那健一監督も仲が良いと言えば良いような…。難しいですね…。

Q.注目している監督は?

先述した監督の作品は同時代の作り手としていつも注目しています。あとは濱口竜介監督、三宅唱監督、真利子哲也監督、草野なつか監督、深田晃司監督…は純粋に観客としていつも最新作が観たいと思わせてくれる、常に更新し続ける作家だと思っています。

Q.関心のあるテーマは?

フィクション(創作)で現実に立ち向かいたいというスタンスはいつも持っています。歳をとって得るものも増えたのですが、それ以上に失うものも増えてきたので、そこに目を背けず、向き合いたいというのが最新のテーマです。

Q.映画制作の過程で、チャレンジングと感じることは?

物語のテーマだったり、撮影手法だったり、演者に求める芝居だったり、製作過程においてチャレンジは常につきまとい、変容していきます。毎日がチャレンジです。しんどいです。

Q.得意なジャンルは?

まだ得手も不得手もわからない未熟者ですが、いつも人の心に真摯に向き合える作品作りを心がけたいとは思ってます。

Q.監督業の面白さは?

自分は助監督業も生業としているので難しいのですが… 助監督は常に全部署に対してアンテナを張っていないといけないので、それが大変でもあり面白さでもあります。監督業もそうあるべきだとも思うのですが、究極、監督は作品のことだけを考えていればいいと思いますし、監督の脳内で膨らんだものが全部署の力を結集して具現化されていくことが何よりの喜びではないでしょうか。

Q.映画づくりでこだわっていることは?

人間同士で向き合って創っているという意味を忘れずにいること。

Q.映画とは?

映画です。

Q.インディペンデントという領域の魅力は?

やはり創造性の自由度でしょうか。しかしその自由度を実現するための体制・予算的な壁はいつもそこにあり、不自由な自由と揶揄することが多々あります。その制約の中でいかに試行錯誤してスタッフキャスト全員野球で創作と向き合えることが醍醐味かと思っています。

Q.一緒に仕事をしたい役者は?

思いつく人はいません。言い換えれば全ての役者と仕事したいです。

Q.死ぬ前に映画を一本見るとしたら、何を選びますか?

まだ考えたくないです。

Q.映画を見る時に、何を期待しますか?

並行世界。

Q.映画の中のキャラクターとして生きるとしたら、どの映画の誰がいいですか?

ドラえもん。

Q.1年に一度だったり、数年に一度など定期的に必ず見る映画は?

クリスマスには『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を観ています。

Q.好きな食べ物は?

おかひじき、ミョウガ、ヤングコーン、山椒。
ロケ弁で肉と魚が置いてあったら魚を選びます。

Q.趣味は?

音楽を聴きます。

Q.愛読書は?

その時に関わってる作品の台本です。

Q.邦洋問わず、お気に入りのスターは?

ドラえもん。

Q.居心地の良い場所はどこですか?

自宅です。

Q.インディペンデント映画を扱った動画配信サービスに寄せる期待

もちろん映画はスクリーンで観ることを前提に作られていますが、上映機会が終了したり、円盤化されていないものを物理的に観ることができない作品を、サブスクリプションで観賞できるのは有難いことだと個人的には思っています。そのアーカイヴが増えていくほど、より小さな作品は埋もれてしまうので、テーマなど設けて定期的に取り上げていただくなど、新旧問わず多様性のあるサービスに期待しています。また劇場公開作品との連動なども一つの手段として模索していければと思っています。

 

平波亘監督の作品